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聖地シナイ山で出会った

2009年 11月 25日 (水) | 編集
今、自分がどこを歩いているかわからない。


もうかれこれ2時間は歩いている? 漆黒の空に、それでも星々は私たちのいく道を照らし。

振り返れば人は聖歌を歌いながら、キャンドルの光のラインが続いている。


ここは聖地シナイ山。 私は夜中の2時から、旅友ヒデ君とそこをただただ歩いていた。

◆    ◆    ◆    ◆
2010年度カレンダー発売中につき、表紙を撮影したときの話です!
前回の記事をお読みになっていない方は こちら から!

◆    ◆    ◆    ◆

『ぷぷっ… ダイソーで買った100円ライトが仕事するわねっ。 でももう体力が・・・』

呼吸をすると胸がヒューヒューなる。乾燥していて、さらに慣れない砂道を歩いているのだ。 シナイ山は山といってもアテクシたちが想像するようなところではない。


砂と埃と石と岩がむき出しの、荒涼とした砂地なの!!



ラクダの客引きは歩く人々の真横にラクダを引きながら一緒に歩く。 振り返ればラクダのアゴが頭の上にある状態!! すげぇ〜〜 ラクダって背が高い!! 目の前にもラクダが歩いている光景なのだ。


負けずひたすら歩く。隣を白髪の人々がラクダに乗って追い越していく。


そりゃラクダ乗りたいですよ。 砂漠と言えばラクダでしょ。 でも 『聖地はやっぱり自分の足で進みたい!!!』

 
まだピチピチ大学3年生のヒデ君はサクサク進む。 ああ、もう、アテクシ… でも、ここは自分の足で・・・

手にしたライトがダラリと下に向いた。  そのとき地面を照らした光の輪の中にあるものを・・・ 見た。



・・・。


・・・。


ナニアレ??  なんかが見える?



・・・。 ミラクル!!


ここって、ラクダの んこロードじゃないかああぁぁぁぁ!!!!!!



そうだよね!! そうだよね???! だってこんなにラクダいるんだもん!! 乾燥しているからわからなかったけど、ラクダの落し物が、ほら、こんなに!!!



『ヒデくん!!』

『なんですか?』

『アテクシ、ラクダ乗りますっっ!!!』 もう無理ですっっ


かくして、ラクダに乗ったアテクシは、最後の岩山まで王様気分で揺られることに。 過去、馬やゾウに乗ったけど、ラクダはこれまた全然違います。


カラダを前に後ろにグラインドして歩くので、アテクシのカラダも大きく揺れる。 それが気持ちいい!


頂上につく。 まだ太陽は昇っていない。 それでも空はすでにほんのり明るい。
むこうに雲がうっすらかかっていて、そして初めて気がついた。

私が登っていた山って・・・ こんなところだったの?!! 

sinai1.jpg


とても寒々しい、ここでどうして神は預言者モーセに、この場所で十戒を授けられたんだろう。
なぜ、もっと華やかで、緑と水に溢れたところじゃなくって、この場所なんだろう。


この土地はきっと昔はこんなだったからこそ、人間は神をという存在を求めたのだろうか。




朝日が昇る。  世の中が一気に明るくなる。 イソップ童話の 『北風と太陽』 のごとく、私も羽織っていた寝袋を脱ぎ捨てる。


人々の賛美の声があがった。 『わぁ!!』 聖地に光が注いだ瞬間。


sinai4.jpg

すると太陽が消えた。 あれ? さっきの太陽は雲に反射していた姿だったの?
アタマが見えなくなって、人々がその先を見つめる。

sinai5.jpg



そして再び、太陽は姿を見せた。

今、自分のいる場所はどこ? 水面から溢れる空気の泡のような、大地から芽吹く新芽のような、今、目の前に見えているのは、空の雲間から現れた太陽。

sinai6.jpg

海から昇る太陽とも、富士山から眺める朝日ともちがう、今まで見たことのない光景だった。



こんな光景に出会えるから旅をしてください、とは言わない。

そこに何があるかなんて誰もわからない。

日本にもたくさん見るべきところはたくさんある。

バックパッカーはその道中のほとんどは苦痛ばかり。 6割? 7割は苦痛。

だけど、

その残りの3割は日本では決して経験のできない、人生で何度経験できるかわからない空間に出会う。
このたった3割が永遠のものになるから、だからやっぱり私はやめられなくて、もう、バックパッカーなんて大変だし、荷物重くて何度も捨ててやる!!って思うし、自分のベッドで寝たい、温泉はいりたい、って思うけど、

こんな神々しい空間に出会ったのは3年前でも、私はいまでも鮮明に思い出し、そして記憶が一瞬にして舞い戻る。


来年、読者の方々と、ブログを通して共に世界を旅したいと思います。


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カレンダー表紙の裏話

2009年 11月 19日 (木) | 編集

一歩一歩進むたび、大きな石をよけながら、キリスト教の、イスラム教の、はたはユダヤ教のか-- 星降る空の下に祈りの歌波にフワフワしながら、私は聖地シナイ山を歩いていた。

2010ca00cover.jpg


言葉はわからなくても、祈りの声って心に通じるものがあるよね。

ああ〜 この山が神様から啓示がおりたところかぁ〜〜 ウンウン・・・

『テンダラー テンダラー! キャメルライド OK??』

この満点の星空の下、荒涼とした岩山を歩いているなんて、モーセが十戒を授かったのがこんな殺伐としたところなんて・・・

『ヘ〜イ、キャメルライド、 do you want?』

こんなところを歩いていると、まるで聖書の世・・・

『ヤマモトヤマ〜〜 ジャパニ〜ズ!!』


人が優しい気持ちになってるっつーのに黙ってくれっちゅーーねんっっ!!!!


シナイ山は各宗教の聖地。 アテクシはヨルダンのアカバからフェリーに乗ってエジプトに入国した。

船に乗ってる時間は5時間ちょいなのに、出航するまでに8時間かかったという意味不明なことが頻繁に起こるミラコーな国、エジプト。


エジプト入国後そうそう、タクシーに乗って町に移動していたアテクシたち旅人3人。

『港に戻って来い!!』

港の管理局のおっちゃんから乗っていたタクシー運転手に電話が来た。 タクシー運転手、つたない英語でアテクシたちに説明するがよくわからない。

『どうせ誰か書類に不備があったんでしょ! しっかりしてよ、アメリカ人〜〜 血の色は青、とか言っちゃってるくらいだもんねぇ〜 これだからまったく!』    ← 体内の血は青で、外に出て空気に触れると血は赤くなる、と考えているアメリカ人って多い

 

一緒にいた2人のアメリカ人と責任の擦り付け合い国際合戦をしていたら、案の定、忘れちゃいけない、と地球の歩き方に挟み込んでいた書類がバックパックから出てきたのはいうまでもない。

なかなか貴重な体験をさせてもらった思い出深い国である。


『"おととい泊まったアメリカ人旅人 マイクの紹介で来たからディスカウントして" ヨルダンの宿で言ったけど、ただディスカウントして欲しかっただけです。適当な名前言ってごめんなさい。』

『シリア、ヨルダンに来るなんて日本出る前、かーちゃんに言ってこなかったよ。ギリシャに行くって言って日本出てきてごめんなさい。』

『ついでに当時付き合っていたオトコにも中東をバックパッカーすると言ったら危ないと言って来たので "イギリスの友人宅に行く" って言いました、ごめんなさい』



でも中東は全然危ない地域じゃなかったです!!!  (危ないのはイラクとかアフガニスタンとかなんだってば!)



反省の意味も込めてシナイ山に粛々と登り始めたアテクシ。夜中12時半に滞在していた町の宿屋にお迎えのバンが来る。 そこで出会った日本人旅人 ひで君と昇ることに。


ひで君は日本からヘッドライトを持ってきていた。アテクシはダイソー(100円均一のお店) で買ったスタンド型ライト。
今回の旅でお世話になっている優れものだ。 イスタンブールの宿でシャワールームの電気が切れてたときにはダイソーに心から感謝したわよっっ


『朝日が昇る前は頂上で待つんだけどそれがムチャクチャ寒いからマジで気をつけて!!』  おととい昇ってきたという旅人が言ってたっけ。

でもアテクシが持ってるのは、ジャージの上着とウィンドブレーカーとTシャツだけ。

それに風除けとして寝袋と、ペットボトル(2L)2本をバックパックに入れて山のふもとについた。 つまり、水だけで4キロです、4キロ!!


ちなみにこのときの教訓を生かし、今度の旅のときに持っていく高性能薄型インナー(パタゴニア Capilene )を買ってあるアテクシだ!


そんなこんなでシナイ山を登るのだけど、日本人感覚でいう聖地とはかけ離れた荒れ山に足を踏み出したのであった。  寒いからトイレに行きたくなるのよ〜〜…

次へ続く!!




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昨年は10日で増刷となったカレンダーですが、今度の仕上がりはとても私は気に入ってます。
ぜひぜひ1年間、お手元においていただいて、共に旅ができたらうれしいです。
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2010カレンダー販売開始です!

2009年 11月 16日 (月) | 編集
2009年度 卓上カレンダーを発売開始です!


昨年は販売開始直後からありがたくもご購入いただき、10日後に増刷することとなったカレンダー。
とても多くの方々がお手に取ってくださったかと思うと、本当にうれしかったです!!

そして2010年度カレンダーが完成いたしました!



地球の足音
2010ca00cover.jpg
定価1,000円(送料込み)



今回の表紙は 『エジプト シナイ山』 の人々の祈り。 去年も表紙は同じくエジプトのシナイ山でしたが、全然雰囲気がちがう・・・けども、同じ山です。


シナイ山はモーセが父なる神から十戒が書かれた石盤を授かったところ。 山は草木生えていない荒涼としているのに、そこから昇った朝日は、まさに神がおわす場所、と呼ぶにふさわしいところだったなぁ。

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地であるがため、その山の上は宗教を越えた祈りに満ちていたのがとても心に残ってます。



旅をしてると私は詩がフッと心に浮かぶ。それはうれしい、幸せ、という爆発的な感情より、むしろ静かな感情。


地球って人間の心をフラットに戻してくれるんだな、って思う。 そして古代より人々が詩で神話を伝え、吟遊詩人が世界を詠い続けた理由も、自分が旅をするようになってわかった。

写真と詩をご覧いただけたら私もとてもうれしいです!!



プラスチックケースを折り返すとCDサイズの卓上カレンダーになるスタイルです。 季節と色を考えて写真を選択しました。
カレンダーは昨年同様、ムーンカレンダーとなっていて、毎月の満月、新月がわかるようになってます!

colle.jpg



詳細につきましては、ウェブショップ をご覧いただきますと、詳しく載っております。サンプル画像もありますので、ぜひご覧ください。

どうぞよろしくお願いいたします!


※ 昨年、販売終了後、ショップをクローズしたため、昨年ウェブショップIDを取得してくださった方のデータが残っておりません。お手数をおかけいたしますが、再度、取得していただくようお願いいたします。

※ 海外発送をご希望される方は直接ご対応させていただきますので、ウェブの コンタクト からメッセージをください! 販売価格 800円(送料別)とさせていただきます。


読者の方々と、これからの旅を一緒に共有できますように!!
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